54歳マーケ社員、1on1面談からのウェブ解析士挑戦と一発合格への道

この記事の目次
背景
業務を行う中でWEB解析の重要性をひしひしと感じ、ウェブ解析士の資格をとることでWEB解析のスキルを向上させたいと感じていましたが、2020年度に買った公式テキストの分厚さを見て「自分には無理」と決めつけていました。
ですが、今期(53期)の1on1面談で同僚のAさんのような分析力を身に着けたいとBさんに相談したところ、ぜひ「ウェブ解析士」を目指しましょう、と励まされ、問題集もお借りして勉強に取り組みました。その結果、1月の試験で一発合格することができましたので、皆さんの参考になればと思い、僭越ながら簡単に振り返りをいたします。
同僚Bさんにお借りした問題集
『2023年度版 ウェブ解析士認定試験公式問題集』

2020年度に買った公式テキストに比べてそこまで分厚くなく、右ページに問題、その裏ページ(左ページ)にその問題の解答が記載されており、構えることなく学習できました。
また、正答ではないそれぞれの選択肢にも詳細な解説が記載されており、いつでもどこでも勉強できるのが特徴です。
解説は公式テキストに準じており、公式テキストから始めるより敷居が低い感じがしました。
なお、今回はBさんに問題集をお借りすることができたため利用しませんでしたが、私の所属するデジタル戦略テクノロジー本部には書籍購入制度もあり、多くのメンバーが同制度を活用してスキルアップを図り、またその書籍を社内で共有できるようになっています。
問題集をお借りした際の背中を押していただいたアドバイス
同僚Bさんからは、「実務でWEB解析には触れているはずなので、何も見なくても解ける問題もありますよ」というアドバイスをいただき、実際にその通りだったので、自信とモチベーションにつながりました。
もともと私はコンテンツ制作を主な業務としてきたのですが、実務の中でコンテンツの成果などを分析する必要からGoogle Analyticsなどの解析ツールを扱うことも多かったため、そうしたことを踏まえてアドバイスをしていただいたと感じています。
なお、周囲の同僚2人もウェブ解析士の資格をすでに持っています。
マイナビの資格取得支援制度も受験を後押し
また、同僚Bさんからの励ましにもあったように、マイナビには資格取得を支援する制度があります。特にIT・ビジネス系の資格取得への支援制度が充実しており、なんと134もの資格が支援対象となっています(2025年4月1日現在)。
支援の対象は順次拡大しており、2024年10月からは以下の資格が新たに支援対象となりました。
・AI検定
・データサイエンティスト検定
・SEO検定
・P/L・B/Sアナリスト検定
・税理士
・TOEIC
・TOEFL
など。
今回のウェブ解析士挑戦に際しても同制度を活用できることが受験を後押ししてくれました!具体的には、受験料17,600円が会社から支給されました。
同制度の趣旨は以下となっています
「求められる知識やスキル・技術が日々アップデートされる時代において、私たちビジネスパーソンは自己研鑽を通じて自分自身を高め、新しい価値を創出できるように成長していくことが重要です。
資格取得支援制度は、国家資格キャリアコンサルタントのほか、IT関連資格、ビジネス関連資格まで支援の対象を広げており、社員が専門性やスキルの獲得のために自己投資された費用について、会社が一定額を補助いたします。
現在の業務に関わる能力開発はもちろん、自身のキャリアアップを目的とした利用も可能です。
学習方法
- まずはすべての問題を1回解く
- 2回目に問題を解いた際に間違えた箇所が書かれている公式テキストの該当箇所に赤線を引き、そのページに付箋をつける
- 3回目に問題を解く前にノートを用意し、正答できなかった箇所をノートに書き出し、手と目の双方で覚えこむ
- 受験者に割り当てられたGA4アカウントを見て解答する問題が数題あるため、以下のサイトを参考に実務で使っていないレポートの見方をノートに書き出す
例題を元にGA4の使い方、レポートの見方を画像解説
妻と共働きで家事を分担しているため、皿洗いや洗濯など家事が終わった深夜に勉強しておりました。
ウェブ解析士とは
一般社団法人ウェブ解析士協会では、ウェブ解析士について以下のように説明しています。
「昨今のマーケティングにおいて、インターネットを使わない選択肢はありません。アクセス解析をはじめとしたウェブ解析データを活用し、デジタルマーケティングを通して事業の成果を導く人材、それがウェブ解析士です。
ウェブ解析士は、ウェブ解析スキルを身につけ、データを読み取り、正しい判断ができるスキルを習得することを目標としています。」
- 受験場所:PCがあればどこでも
- 費用:17,600円
- 試験方式:4択50問(前の問題には戻れる)
- 制限時間:90分
- 合格基準:合格基準は非公開
資料の持ち込み可ということでしたが、資料を調べる時間はほとんどなく、また計算問題やGA4をじっくり見て解答する問題は多少時間がかかるため、すべて解いてから見返す時間は3分ほどでした。
最後に見返したのは、その計算問題とGA4を見ながらの問題でした。
試験内容・感想
- 問題集そのままの知識問題もありますが、実務での施策立案をした経験の裏付けも必要な問題が多かった印象です(※鍛えてくれた上司、同僚の皆さんに感謝です)。
- 計算問題はxを求めるのですが、yを設定して解くといいです(CVRを求める式を最初に考えてから解いていくことがおおかったです。CVを向上させる施策のためにどのKPIをどの数値まで引き上げればいいか、といった問題の場合は、指定されたCVの母数をyとしてまずCVRを求める式を設定します)。
今後受験される方へのおすすめ
- 公式テキストから始めるのではなく、問題集から始めて全体像をつかみ、テキストは必要な部分、苦手な部分のみ見るやり方が効果的だと感じました。
- 実務で施策を考えるなどしていれば応用問題も解けると思います。
- より実践的な上級ウェブ解析士という資格もあり、さらなる高みを目指せます。

※本記事は2025年04月時点の情報です。