2023/12/18

マーケティング

競合のクリエイティブを覗いてみよう!競合出稿クリエイティブ調査方法

この記事の目次

    はじめに

    各広告媒体の配信方法(キャンペーン)の近況

    Meta広告の"ASC"(Advantage+ ショッピングキャンペーン)、TikTok広告の"SPC"(スマートパフォーマンスキャンペーン)、Google広告の"P-MAX"のようにターゲティング・配信面などの細かい設定が必要とせず、ブロードなどで広くリーチをとり細かい調整の部分を機械学習に任せる配信方法(キャンペーン)が流行となっています。

    広告の運用幅が少なくなっていく現状では、広告運用担当のレベルが均一化され競合と広告効果で差をつけるのが難しくなってきております。そのため、相対的にクリエイティブの重要性が高まってきており、1つのクリエイティブで大幅にCPAを改善するような事例(当たりクリエイティブ)も多く散見されるようになってきております。

    競合のクリエイティブの収集の重要性

    当たりクリエイティブの作成するために押さえておきたいのが、「競合の出稿クリエイティブ」の調査です。

    複数の競合が長期的かつ同一フォーマット・同一訴求のクリエイティブが多数入稿されている場合は、その業界内の当たりクリエイティブである可能性が高いです。競合がどのようなレイアウト・デザイン・訴求・フォーマットを使用しているかを分析することでその業界内のクリエイティブトレンドを把握することができ、それを自社クリエイティブに活かすことで最新かつ競争力のあるものにすることができます。

    他社との差別化をはかるようなクリエイティブを作成する際にもそもそも他社クリエイティブを知っていなければ、競合他社に対抗できるような独自のものを作成することは難しいでしょう。

    競合クリエイティブの調査方法

    競合クリエイティブの調査について目当ての競合のクリエイティブがでるまでとにかく更新(F5)連打!!!!!というのは非効率のため、ここでは効率的な調査方法について解説していきます。

    ①Meta広告ライブラリ

    Meta広告の配信先であるFacebook・Instagramなどで掲載されているクリエイティブを検索することができます。現在掲載中となっている広告ならすべて検索することが可能です。クリエイティブの内容(画像・訴求文)だけでなく、掲載開始日・配信面・リンク先などの情報も確認できます。

    使い方は単純で、広告ライブラリにアクセスし、広告カテゴリを"すべての広告"を選択肢、検索窓にキーワードまたは広告主名入力し検索するだけです。

    「Facebook広告ライブラリ」へのリンクはこちらから

    ➁Tiktok Creative Center

    TikTok上に配信している動画クリエイティブを検索することができます。検索できるものは広告主の許可を得たものに限られているため、すべてのクリエイティブが表示されているわけではないので注意が必要です。

    使い方としては、検索窓にブランド名・関連キーワードを入力するだけです。

    確認できるものとしては動画の内容だけでなく、その動画のいいね数やコメント数、毎秒ごとのユーザーのインタラクト数などかなり詳細な部分についても確認することができます。

    「Tiktok Creative Center」へのリンクはこちらから

    ➂広告の透明性について

    Google広告で配信しているクリエイティブも検索することが可能です。広告主の適格性確認を完了していない広告主のクリエイティブは表示されないので注意が必要です。

    "Meta広告ライブラリ"・"Tiktok Creative Center"では関連キーワードでも検索することができましたが、"広告の透明性について"は広告主名のみでしか検索することができません。

    また、リスティング面・ディスプレイ面なども含めての調査が可能ですが、他の調査ツールのようにリンク先URLについては表示することができません。

    掲載クリエイティブからも調査が可能です。左赤枠の三つの点から"マイアドセンター"を開き、右赤枠部分の"他の広告を表示"をクリックしてアクセスすることができます。

    「広告の透明性について」のリンクはこちらから

    おわりに

    Yahoo!広告・LINE広告などについては残念ながら網羅できておりません。これらの媒体については私が知る限り、競合のページにアクセスしてクッキーを付与してもらい該当の配信面で更新連打で自力で探すか、有料の収集ツールを使用するかに限られてきます。

    今後、前述のASC・P-MAXの発展によりターゲティング・配信面の選定についてもすべて媒体に任せるというのが最適解にとなる時代がくるかもしれません。そういった時代がきたときにクリエイティブについてはまだまだ人の介在が必要な以上、クリエイティブの広告効果に対する寄与度は今後より高まってくるかと思います。

    広告の競合調査方法については以上になりますが、より良いクリエイティブ制作に役立てて頂けたら幸いです。

    ※本記事は2023年12月時点の情報です。

    著者:マイナビマーケブログ編集部